【現役看護師にもオススメ】呼吸音の聴診は2つの視点から!ー第2回たまきち道場 

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みなさんこんにちは! たまきちです。

第1回では新人看護師向けにBLSのコツを上げましたが、今回は聴診のコツについてお伝えします!⇒【新人看護師向け】第1回たまきち道場 実践的!BLS4つのポイント
「聴診は好きです!得意です!」なんて思っている看護師はそんなに多くないのではないでしょうか?今回はそんな、患者アセスメントには聴診が必要でコツがあれば知りたいよーって方にお勧めの回になります!!

いきなりですが、みなさんは患者さんの呼吸音を聴診するとき、どのような音が聞こえることを
期待して聴診
していますか?

こんな質問すると「別に音に期待なんかしてないよー」とか
「とりあえずしっかり聞こえることを期待してますー」とか
「聴診器は栄養注入時の胃泡音の確認にしか使わないよ!」
なんて声が聞こえてきそうですねー(^-^;

第2回たまきち道場では、看護師経験15年のたまきちが、ここさえ押さえたらもっと音を聴きたくなってくるはず!と本気で思う、呼吸音聴取のポイントをお伝えします。
今回お伝えするポイントは呼吸音聴診時にはじめに考えるべき「2つの視点」の存在についてです。
今回のテーマを読んで、今持っている聴診器をもう少しだけ活用してみましょう!
せっかく高いお金で買った聴診器を使わないのはもったいないし…

2つの視点-「正常呼吸音」と「副雑音」

皆さんは呼吸音といったら、どんな音を想像しますか?
ヒューヒューとかゴロゴロとかがイメージしやすいかと思います^^
でも実はコレ、分類上は「副雑音」といわれる本来の呼吸に伴って生じる雑音で、メインの音に対してサブ的な音という位置づけなのです。
※サブとしていますが、メインに劣るとかいうわけではないです。。。
そしてメインの音を「正常呼吸音」と呼びます。
つまり、呼吸音の聴診では「正常呼吸音」と「副雑音」
この2つの視点を意識することが大切で、アセスメント時に得られる情報が増えてきますね!
今回は特に「正常呼吸音」についてお伝えします!

聴診時の2つの視点  正常呼吸音 ⇒ 吸気呼気の流入により生じる呼吸音
 副雑音 ⇒ 呼吸に伴って生じる雑音

「正常呼吸音」とは

正常呼吸音とは気道を通って肺を出入りする際に気流によって生じる音ですが、
気道や肺に疾患があるときや気道の形態が正常と異なると、聞こえる音が変化してくるのです。
ここで大切なことは、聴診しようとしている部位では本来この音が聴こえるはずなんだ!
とイメージしておくことです!これがどんな音が聴こえるか期待して聴診するということですね。
聴取する部位とその時の音の特徴については表にまとめました。
特に気管支音と肺胞音は対象的で、次のアセスメントにもつながってきますよ!
どうです?そんなに多くないでしょう?

時間 強さ 音調 部位
気管支音 吸気が長く聞こえる 強い 高い音 胸骨柄
気管支肺胞音 吸気=呼気 中ぐらい 中間 ルイ角 ※1
肺胞音 呼気が長く聞こえる 弱い 低い音 両肺底部

※1 ルイ角:胸骨柄と胸骨体のつなぎ目、前方に角張って突出しているため触れて探しやすい。その両側に第2肋骨が繋がる。

「えーっ、正しい音ってひとつじゃないの?おぼえられるかなー。」って声が聞こえてきそうですねっ汗 始めはそうだと思いますし、僕も思っていました。
でもテキスト見ながら実際に聴診していくことで、必ず身に付きます! 一緒に少しずつ覚えていきましょう!

次回は、期待していた正常呼吸音が聞こえなかった時(異常な呼吸音)のアセスメント、についてお伝えします!

ありがとうございました^^

たまきち

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